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解析技術グループ久保田踊児が土砂バイパス施設の分派特性に関する研究論文を発表

この度、解析技術グループ 久保田 踊児が第59回水工学講演会にて、「ダム貯水池における土砂バイパス施設の分派特性の検討」を発表いたしました。

<概要>
貯水池の持続性と流砂系の連続性の両立を目的とした土砂管理手法である排砂バイパスについては,天竜川水系美和ダムや新宮川水系旭ダム等,一部のダムで導入されているが,未だ適用事例が少ないこともあり,流入条件や分派施設条件に基づきバイパス効率を評価する為にさらなる研究が必要とされている。

本研究では,3次元河床変動モデルを用いて,分派堰周辺の複雑な流動と地形変化を解析し,過去に行われたダム貯水池の分派施設の水理模型実験結果との比較・検証を行った.検証により解析モデルの有効性を確認した上で,分派堰の切り欠き幅,流量,土砂の粒径を変化させた予測解析を行い,流量と土砂の分派特性(捕捉率)を明らかにするとともに,分派施設・土砂条件より分派特性を算出可能な回帰式を提示した。